歯の被せ物(クラウン)

歯の被せ物(クラウン)

虫歯の治療では歯を削ったりした場合に、そのままの状態にせずに人工の歯をかぶせることがあります。
一般的には、差し歯とか被せ物といわれていますが、歯を修復するものをまとめて「クラウン」といいます。
大きな虫歯の治療をしたり、歯の根の治療をした場合には、被せ物治療が行われます。
ここでは、歯の被せ物治療について解説しますので、参考にしてみてください。

歯の被せ物治療の流れ

虫歯が神経にまで達していない場合は、虫歯になっている部分を削り取って、その上から被せ物を装着し完了です。
虫歯が神経にまで達してしまっている場合は、以下のような治療の流れになります。

  • 神経を取り除いて、薬で消毒します
  • 神経を取り除いた部分の虫歯を削り取って、被せ物の土台を作成します
  • 正確に歯の形を整えながら、印象材という材料を使用して歯型をとります
  • 取った歯型から削った歯と同じ形の歯の模型を歯科技工士に作ってもらい、さらに装着する被せ物を作成します
  • 完成した被せ物を金属製の土台にセメントで接着して治療完了です

※虫歯が1本のみで軽度な場合は、1回の治療で終了しますが、症状によって通院回数2~3回、期間2週間前後かかります。お口の中や虫歯の状況により治療方法、治療期間、通院回数は変わります。

歯の被せ物治療のメリット

歯の被せ物は、金属冠と前装冠の2つに分類され、それぞれにメリットがあります。
各種類ごとのメリットは、次のようになります。

金属冠のメリット

素材として銀を選択すると、保険が適用され費用が安く抑えられます。
銀は金属なので強度と耐久性に優れていて、欠けたりしないで長持ちします。

前装冠のメリット

オールセラミック素材のものは審美性に優れていて、天然の歯と変わらない仕上がりになります。
歯の先端の透明感は天然の歯とほとんど同じです。
オールセラミックは表面がツルツルしていて歯垢や歯石が付きにくく、何年経過しても黄ばんだりしません。
また、オールセラミックの被せ物は歯の裏側に金属を使用していないため、歯茎の黒ずみや金属アレルギーの心配はありません。

金属冠のデメリット

  • アレルギー反応を起こすことがある
  • 熱を伝えやすく、しみて痛むことがある

  • 見た目が悪い

  • 汚れがつきやすい

前装冠のデメリット

  • 強度に劣るので割れることがある
  • 噛む力によってすり減りやすい
  • 吸水などにより経年劣化しやすい

歯の被せ物治療の注意点

  • 被せ物の中が虫歯になっていると、とれてしまうことがあります
  • 熱い物や冷たい物を食べると被せ物が劣化して、とれてしまうことがあります
  • 毎日のケアにより長持ちさせることが大切です
  • 被せ物が外れた場合には、歯科医院で応急処置をしてもらいます
  • 定期検診を受けて、メンテナンスするようにします

川口駅前マツモト歯科の歯の被せ物治療のまとめ

いかがでしょうか。歯の被せ物治療について簡単にご説明させていただきました。歯の被せ物治療をお考えの方は、一度歯科医院で診察を受けられることをおすすめします。