口腔外科(親知らずの抜歯)
一般的に歯科医師といえば、虫歯を治療したり、入れ歯を作るというイメージがあるかもしれませんが、抜歯や口腔癌、あごの疾患など口腔外科を専門に治療する歯科医師もいます。
口腔外科の治療は一般的に馴染みはないかもしれませんが、わかりやすい例でいうと親知らずの抜歯などがあります。
ここでは、基本的な口腔外科の治療法について解説しますので、参考にしてみてください。
口腔外科治療の流れ「親知らずの抜歯」の場合
- 表面麻酔
- 注射麻酔
- 歯肉を切開する
- 周りの骨を削る
- 分割して歯を取り除く
- レントゲン撮影して確認
- 抜歯した穴をきれいにする
- 歯肉の縫合
最初に注射針の傷みを和らげるため、塗り薬で表面麻酔をします。
親知らずの注射麻酔には 2 種類あります。親知らずの周辺の歯肉から徐々に麻酔をする方 法と、親知らずの奥の神経をブロックする方法です。
親知らずが完全に露出していない場合は、歯肉をメスで切開して見えるようにします。
親知らずの周りの歯を削ります。
親知らずは斜めに生えていることが多いため、分割して取り除く場合が多いです。歯冠の引っかかっている部分から取り除き、その後で残った歯根を取り除きます。
レントゲン撮影して、歯や歯根の破片が残っていないかをチェックします。
抜歯した穴のところに残りカスがあると、腫れたり痛みが出ることがあるので、きれいに洗い流します。
歯肉を切開した場合は、元通りに縫合します。抜糸は1週間~10日後です。
口腔外科治療のメリット
口腔外科で治療を受けるのは、親知らずの治療がほとんどです。
親知らずは奥にあるため斜めに生えたりして、歯磨きをしても磨き残しが発生しやすくなります。
そのため、親知らずが虫歯になることがよくあります。
親知らずが虫歯になると周囲の歯にも虫歯の影響が出てきたり、口臭の原因にもなります。
また、親知らずはまっすぐに生えることは少なく、複雑な生え方をするので周囲の歯並びに悪影響を与える可能性があります。
口腔外科で治療することで、これらのリスクを取り除くことができます。
しかも口腔外科は抜歯を専門としているため、レントゲンCT、麻酔、メスなど設備も歯科医院に完備されています。
歯茎を切開して顎の骨に埋まっている歯を抜く場合にも対応できます。
口腔外科治療の注意点
口腔外科の治療を行った当日は、以下のようなことに注意する必要があります。
- できるだけ安静にして、なるべく早く就寝する
- 傷口を刺激するようなことを控える
- うがいをしない
- 麻酔がさめてから食事をする
- 歯磨きについて
傷口には触らないようにして、安静を保ちます。指や舌で傷口に触ったり、刺激を与えないようにします。
お酒を飲むことや運動すること、お風呂に入ることは避けないと、傷口から出血することがあります。
血の塊ができて治っていくので、うがいをして洗い流さないようにします。
麻酔は1~3時間効いているので、麻酔がさめてから食事をします。麻酔がさめるまで唇の感覚がないので、噛まないように注意しましょう。
歯磨きは傷口に触れないようにして、普通にしてください。
川口駅前マツモト歯科の口腔外科治療のまとめ
いかがでしょうか。
口腔外科治療がどういうものかについて簡単にご説明させていただきました。
口腔外科の歯科医師はあまり馴染みはないかもしれませんが、抜歯や顎の疾患のプロであり、口腔内の癌を早期発見できるトレーニングを受けています。
口腔外科の治療をお考えの方は、早期にご相談にお越しいただくことをおすすめします。